2011年5月 台湾セミナー 質疑応答 その⑪
【質問⑲】
わたしの仕事は、麻薬などに手を染めて刑務所に収監された人たちへ、もう2度とこのようなことをしないように
カウンセリングをしています。だたし彼らは、ほとんどが25歳~40歳の大人ですが、刑務所を出たり入ったりの
悪循環になっていて、私たちはいったい彼ら達に何をしてあげられますか? どうやって助けることができますか?
【上江洲氏】
その方々を立て直すには、偽我では立て直すことができないでしょうね。 わたしも今のように忙しくなかった当時は、
同じく麻薬によって混乱してる女の子を自分の手元に置いて、家内と二人で面倒を見て立ち直らせた者もいます。
で、今ねいろんな面でアドバイスとか、いろんな子供たちを立ち直らせるために、いろんな方法がありますけどね、
それは全部同じ型にはまったマニュアルというものをおいて、それでもって指導、導いてるだけなんです。たとえばね、
同じ胃の病気であってもね、現れ方に違いがあるんです。物理的な面、霊的な面、また過去幾転生という人生をね、
正しく生きる事ができなかった結果、今生、全てを修正しようとして、持ち込んできたもの。だから、同じ胃のガンであっても、
医者が治せるもの、治せないものもいるし、同じ薬で治るのもいれば、治らないのもいる。物理的な面というならば、調子が
悪くて医者に診てもらった時に『 あなたは、これ以上、酒を飲みすぎると胃にガンができるよ 』と言われてもやめる事が
できなく、ガンをつくるものが、、物理的な面。霊的な面っていえば、恨み、怒り、嫉妬、、それに燃えて自分自身の胃に
ガンをつくる人間、、が霊的な面。そして3つ目・・・『今生、、いろんな面から正しく生きてるのに、なぜわたしはこのように
ガンという病気を背負うだろう・・ 』と、このように幾転生の人生の中で正しく生きることができることができなかった結果、
全て自分をこのガンという病で清算するために背負って来ているものもいる。これはみなさんカルマだとか、いろんな
言い方をしてるでしょう。だから、このように同じ病気に例えても、みんな現れ方が違う。そのように、同じここに100名の
麻薬に飲んで酔ってる人間を連れてきても、何の目的でその薬物を使用したか、、どういういきさつで全部一人一人が違う。
だから本当の導き方っていうのは、その人の過去の幾転生が見えるか、、で、この人の性格、個性を完璧に見抜くことが
できるか、、あるいは、今生どういう約束でこの仕事の面でも、、約束で肉体を持ってきたか、、その全てのものが見る事が
できぬかぎりは、けっして完璧なアドバイスは不可能です。たとえばね、彼女がお父さん、お母さんを失った淋しい想いから
麻薬を飲んだとする。真実の無所得無条件の、愛そのものの人間が、この方に触れてちょっとアドバイスしたり、そのように
愛というもので触れるならば、麻薬を飲む必要もなく超越した方々も、いっぱい見てきた。というならば、神に至らない限り、
本当のアドバイスはできない、、ということになるの。でもそれじゃぁ、仕事を失なうことになるからね、どういう方法で
やっていけばいいのか、、。それは、、必ずアドバイスをしたい相手に会う前にね、何分でもいい、、内在の神とコンタクトを
取ってね、、『 神よ、どうかこのわたしの肉体を使って、この者に一番ふさわしいアドバイスが、この伝導体を通して
なされますように、どうか神よ導いてください 』という想いでのぞむこと。なぜ、子供たちがね、学校で教育・・・教育とは
教え育てる、、と書きますよ。正しく教え、育てられているならば、今の子供たちに家庭内暴力、校内暴力、人を破壊して
みたり傷つけてみたり、そのような現象なんて、ありうるはずがない。 なぜ荒れ狂った子供たちが、そこにいるのか、、。
ただ読み書き、計算、、ただ外からの詰め込み教育を受けただけゆえに、完璧な子供が育ってない。 わたしが説く、
本当の教育者、、先生と言うならばね、ひとりだってそういう先生がいないだけに、言葉に言えないこともある。もし学校の
先生がね、50名の子供を預かっているなら、50名の子供のひとりびとりを完璧に見抜いていないかぎり、本当の教育は
できません。幾転生の過去の人生を、どのように生きてきたか、、どういう性格、個性を持っているか、、また今生は何を、、
技術面でもいい、、転職、神からの約束をここに持ってきたか、、。
今までわたしがね、荒れた子供たちを日本で見た中で、一番多いケースは、、もう、周りからね、偉い、、と言われた親の
子供たちほど、ぐれた。なぜならば、子供たちはね、お父さん、お母さんよりも、もっとすぐれた技術を(今生)持って
きたのにもかかわらずね、自分が先生だから必ず子供に先生になれ、、で、自分が政治家ならば、政治家になれ、、と
強制で押さえつけられた子供たちは、ある程度小さい時は抑えられているでしょうけど、高校、大学にいって反発して
親を殺した者もいっぱいいる。わたしが5名の子供を今生預かって、1人でもこの世の学校から教えられる読み書き計算、、
そのような教育を押し付けたことはない。『 万物をいたわり、万物を想いやり、万物を愛す事のできる、あなた方になり
なさい 』と、わたしと家内は教育してきた。 だから5名とも、自慢ではないけど、ひとりだって薬一粒飲んだことない、
病気したこともない、美しい子供たちが育ってます。 逆に学校の先生方が、わたしの家内を訪ねて聞きます。
『 どうしたらこのような子たちが、育てられるんですか? 』と、家内に質問する。竹、、木、、は、なぜ風が来ても
折れないのか、、。竹も右から風が来れば左へ、左から風来れば右へ、と、しなる柔軟性を持ってるから折れないんです。
人間もね、このような柔軟な心を持ってないからね、厳しい状況、厳しい環境にぶつかった時、すぐ折れる。 だから、
子供たちには『 今日は柔らかいベッドの上で、やすらぎ眠ることができた。 明日からは固いコンクリートの上で、固い床で
寝るになっても、絶対にやすらぎを失わないその柔軟な心を持ちなさい。今日は、朝に昼に晩に、三食の食事につけても、
明日からは一食の食事しかつけなくても、けっしてそれに混乱したり、振り回されたり、そのような柔軟性を失なう心で
あってはいけぬ、、』と、説き、導いてきた。自分よりも常に相手を先に想いやれる、労われる子供たちに育って欲しい・・と
わたしは望んできた。だから(五人の子供のうち)1人の子はね、クラスに生まれながらに股関節の悪い子がいて、
もう小学校一年から六年までは同じ学校でしたからね、、中学校からは別れましたが。 で、子供は朝にまず、その子を
迎えに行ってカバンを持って学校に届ける。学校から帰る時は必ずこの子のカバンを持っておうちまで届けてから、
自分はまた部活に行き自分の仕事をこなし、六年間続けた。 どんなにこの世の学問にすぐれても、想いやり、いたわり、
愛の心を失っては、その者はもう失敗。この世の学問は、ほどほどであっても、全てをいたわり、想いやり、愛の心を
失わないならば、神に愛され、全てから愛される。だから、あなた自身が智慧の泉から、全ての答えを引き出せるように、
明想を努力してもらいたい。
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【質問⑳】
子供が生まれる時に泣くが、その時家族みんなが泣きやむまで、ずっと抱くという習慣が台湾にありますが、それに
ついてどう思われますか?
【上江洲氏】
それはね、見えない者、知らない者が、観念、概念で描いてる事であってね、本来わたしが意識の世界で生まれてくる
子供たちの泣くというものを捉えたのはね、どうしても我々は悟りにいたるまではね、この肉体船を持って、この現象
世界で何万回輪廻転生を繰り返しながらも、どうしてもこの世界に降りて学ばないといけないの。本当はね、幾転生
という人生の旅を通して、悟るという想いで肉体を持ったにもかかわらず、幾転生も幾転生も失敗してしまった。
また今生も不自由な肉体船を通して、学ばなければいけないのか、、で、(生まれたばかりの赤ちゃんは)泣いている。
もう生まれ落ちた瞬間はね、どうやってこの現象の世界に、どういう約束で、どういうもので来たかは、その瞬間は
知ってるもんだからね、その状態の悲しみを泣いてる。しかし一日、二日、、時が過ぎるにつれて(それを忘れる)、、我々は
過去も伏せられ、未来も伏せられ、約束事も伏せられた盲目の中から手さぐりで、本当の自分が何者かを知るために
(生まれたからこそ)学びの価値がある学校。お父さん、お母さんが子供たちを預かった目的は、本来はただ一つ、、。
宇宙真理という道を正しく歩ませて、悟りへ導いていくのが、お父さん、お母さんが今生子供たちに対する背負った
役割ですよ。しかし、お父さん、お母さんは自分達が迷っているがゆえに、子供たちを導くことができない。だから、不調和の
家庭をつくりあげて、そこで対立して混乱をおこしてる。だからまず我々は、子供を産んでしまっている以上、正しく
導かないといけないけど、まず自分自身が何者かを知り、智慧の泉からどんな問題にも正しい答えを出せる自分になる事。
【2011年 5月台湾セミナー 質疑応答 ここまで】
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☆ 上江洲義秀氏 カルガリー/バンフ 2011 ☆